宝塚歌劇団のトップ・オブ・トップと言えば専科の轟悠さん。色気のある渋い役からひょうきんな役まで演じられる、本当にカッコいい男役ですよね!
その轟さんの代表作「凱旋門」が今年雪組で再演されました。新人公演で誰が轟悠さんの役を演じるのか注目される中、抜擢されたのが入団4年目の縣千さんです。
キラキラした名前が多い宝塚で、ちょっと古風な芸名で独自色を出す縣千さんについて紹介します!
縣千(あがたせん)のプロフィール
名前 | 縣千 |
よみ | あがたせん |
愛称 | ちさと・あがた |
本名 | 小林千里 |
生年月日 | 2月10日 |
年齢 | 不明 |
出身地 | 京都府宇治市 |
血液型 | O型 |
身長 | 171cm |
入団期 | 101期生(2015年入団) |
成績 | 4番 |
現在の所属 | 雪組 |
縣千さんは2015年3月、宝塚歌劇団に101期生として入団しました。入団時の成績は4番。「凱旋門」での抜擢も頷ける好成績ですね。
愛称は本名から「ちさと」、あるいは芸名から「あがた」と呼ばれています。
読み方が難しい芸名は、本名にある「千」と、思い出深い地元の「あがた祭り」から考えたものです。
「潔い名前がいいなと思って決めた。自分だけの『あがた色』を大事にしていきたい」と語っています。
最初は色々な方から「けんち」と間違えて呼ばれることも多かったそうですが、もうそんな心配はありませんね!
ほとんどのタカラジェンヌがそうであるように、縣千さんももともとバレエを習っていました。友人に「Ernest in Love」のDVD借り、宝塚と出会います。
初観劇は中学生の時、大劇場の2階後列で観た宙組公演「TRAFALGAR/ファンキー・サンシャイン」です。
パワー溢れる舞台に感銘を受け、「特にショーは感動して涙が止まらず、パレードが終わるまでずっと泣いていた」と話しています。
ちょうど身長が高くなり始め、バレエを生かせる場所を探していた時期で、歌が好きだったこともあり、「この場所なら自分がいかせるかも」と音楽学校の受験を決意します。
そして、最初で最後と決めた1回目の受験で合格です!
一つのことにとことん打ち込むところがあり、子供のころは大好きな石ころ集めが高じて鉱物標本を作ったり、各地の鍾乳洞に行ったりしていたという縣千さんですが、その情熱は音楽学校入学後も発揮されています。
音楽学校に入ったとき、縣千さんにはピアノの経験がありませんでした。
でも毎日2時間の練習を続け、最後は自分で満足できるほど弾けるようになったんです。
自身の性格を「なにごとも全力でやるタイプ。流すともやもやしちゃう」と語っていらっしゃいますが、すごいですよね!音楽学校に一度で合格するのも納得できます。
縣千(あがたせん)の経歴
縣千さんは2015年月組公演「1789ーバスティーユの恋人たちー」で初舞台を踏みます。
まだ入団4年目ですから出演作品は少ないのですが、新人公演では大きな役に抜擢されています。
初舞台後、組廻りなく雪組に配属されてすぐの公演「星逢一夜」の新人公演で、早くもヒロインの弟の役が付いています。
また、2016年に上演された「るろうに剣心」の新人公演では、四乃森蒼紫役に抜擢されました。
この作品は人気少年漫画が原作で、アニメ化された際には元月組トップスターの涼風真世さんが主人公の声を担当したことでも有名なので、これまでの宝塚ファン以外の層にも注目される公演でした。
その新人公演で人気キャラクターの役を演じたことは、縣千さんにとってもプラスになったはずです。
続いて2017年の「幕末太陽傳」新人公演では、雪組二番手男役の望海風斗さんの役を得ています!
この公演では、本公演においても永久輝せあさんの代役を演じています。
宝塚の舞台で代役を演じる機会はそうあることではありません。この経験が、「凱旋門」での抜擢にも見事に応える舞台度胸を生んだといってもよさそうです。
縣千の父親や実家は?
縣千さんのご実家やご家族については明らかにされていません。
ですが、幼いころに家族と行ったお祭りを芸名にしていることから、とても仲が良かったことがうかがえます。
愛情あふれるご両親のもと、一度決めたら一直線、何事も全力という縣千さんの強さが育まれてきたのでしょう。
縣千 まとめ
天性の華やかさと、切れのあるダンスで下級生のころから注目を集める縣千さん。
「男役として、こうあるべきという固定観念を持たず、ショーなら場面や楽曲ごとに、役なら正統派から三枚目まで幅広くできる人でありたい」と理想を語っています。
「凱旋門」の新人公演で演じた役の本役、轟悠さんはまさにそんな男役スターです。
やると決めたら“全力の人”でもある縣千さん。
「凱旋門」の経験を活かし、理想の男役に向かって更なる輝きで舞台を彩り、私たちファンを楽しませてくれること請け合いです!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。