宝塚ファンの間には、「男役10年」という格言にも似た言葉があります。一人前の男役として認められるまでには少なくとも10年はかかるということです。
昨年その10年目を迎え、満を持してバウホール初主演を果たしたのが星組男役、瀬央ゆりあさんです。
近年のスターさんの中では決して早いとは言えない主演ですが、その分魅力が増し、素敵な舞台を造り上げられました。
今回は瀬央ゆりあさんについてご紹介します!瀬央ゆりあさんの年齢や本名、実家や家族(兄弟)についてもまとめてみました。
瀬央ゆりあの本名や年齢。プロフィール
名前 | 瀬央ゆりあ |
よみ | せおゆりあ |
愛称 | せおっち、なおみ |
本名 | 天野直美 |
生年月日 | 6月15日 |
年齢 | 1988年~89年生まれ? |
出身地 | 広島県広島市 |
血液型 | B型 |
身長 | 172cm |
入団期 | 95期生(2009年入団) |
成績 | 40番 |
現在の所属 | 星組 |
瀬央ゆりあさんは、2009年宝塚歌劇団入団の第95期生です。
95期と言えば花組二番手の柚香光さん、星組二番手礼真琴さんを始め、元月組トップ娘役の愛希れいかさん、元宙組トップ娘役実咲凛音さん…錚々たるメンバーが集う学年です。
その中にあって瀬央さんは45人中40番の成績で歌劇団に入団しました。
瀬央さんの宝塚受験のきっかけは、幼稚園まで習っていたピアノの先生に中学時代に偶然再会したことでした。その先生が宝塚を好きだったことで宝塚を知り、受験します。
しかし合格への道は遠く、3度目での合格でした。
「当時、この道に進みたいのかどうかわからなかったけれど、最初に落ちたことがすごく悔しくて受け続けた」と負けず嫌いの一面を発揮しています。
音楽学校入学後は、宝塚が大好きで入学した、優秀で目立つスター候補が多い95期生の中で距離感も感じ「これでいいのか」と悩んでいました。
しかしやはり同期の存在は特別で、「この同期じゃなかったら辞めていたと思う」とも話します。
そんな瀬尾さんがお芝居の面白さに目覚めたのは、2011年轟悠さん主演のバウホール公演「おかしな二人」がきっかけでした。
瀬尾さんはその公演に代役としてお稽古から参加していました。舞台が出来あがっていく過程をつぶさに見ていた瀬尾ゆりあさんは、「幕が開いても代役の私は出演できない。ここ(舞台)に立ちたい」と強く思うようになります。
瀬央ゆりあの経歴、トップの可能性は?
瀬央ゆりあさんの経歴やトップ乃可能性についてまとめてみました。
瀬央ゆりあさんの初舞台は2009年宙組公演「薔薇に降る雨/Amour それは…」です。当時のトップコンビの退団公演でのデビューでした。
その後は柚希礼音さん率いる星組に配属されます。
初舞台後、1年目や2年目から新人公演で大きな役を射止める生徒さんもいらっしゃいますが、瀬央ゆりあさんは3年目頃から比較的路線スターに近い上級生の役がつくようになりました。
柚希礼音さんの下で、「できない言い訳はしない」と前向きな努力を続けてきた結果が、この新人公演に結びついています。
本公演以外にも、数々のバウホール公演や日本武道館で行われた柚希礼音さんのスーパー・リサイタル「REON in BUDOKAN〜LEGEND〜」への出演の機会に恵まれ、経験を積んできました。
新人公演は入団後7年までの生徒さんが出演する公演です。瀬央さんはその最後の年である2015年に、「ガイズ&ドールズ」で主演を果たします。
先を行く同期の姿に、正直に「あまりにも差が開きすぎていて、追っかけるというより、『すごいな、みんな』というスタンスでした」と語っています。
2018年、瀬央さんは再び轟悠さん主演の公演「ドクトル・ジバゴ」に出演し、主人公と絡む大役を務めました。その際、轟悠さんから多くのアドバイスを得、「己で考える力を身につけさせていただいた」と語っています。
それから8か月後、ついにバウホール単独主演を果たします!
その話を受け、一番に思ったのは「きっとファンの皆さんが喜んでくださるだろうな」ということでした。
ファン思いの瀬央ゆりあさんの素直な気持ちが表れたエピソードですね。
歌が上手く、長身で舞台映えのする瀬央さん。10年のキャリアでお芝居にも磨きがかかっています。
初主演で自信をつけ、「お芝居をすることが楽しい」と言います。トップとしての資質も十分に備えていらっしゃるので、今後の活躍から目が離せません!
瀬央ゆりあの実家や家族
瀬央ゆりあさんの実家や家族についてみていきます。
瀬央さんは広島県広島市出身で、3歳上のお兄様がいらっしゃるということ以外、ご実家については明らかにされていません。
子供のころから負けず嫌いの瀬央さんは、お兄様をライバル視。
ご家族でのキャンプの際、お兄様が崖から川に飛び込めなかった様子を見た瀬央ゆりあさんは、止められたにも関わらず、ご家族が食事中に飛び込んでひどく怒られた、という話があります。
元気で、思った道を真っ直ぐに進む瀬央ゆりあさんを大らかに見守るご家族の様子が目に浮かびますね。
瀬尾ゆりあ まとめ
瀬央ゆりあさんの心には、大切にしている言葉があります。
「腐るなよ。腐ったら終わりだからな、絶対に腐るなよ」―音楽学校の卒業時に、演出家の正塚晴彦氏に言われた言葉です。
そして奇しくも瀬央ゆりあさんの単独初主演作を担当したのは、その正塚氏でした。
「その言葉を胸に抱いてやってきたので、正塚先生に自分の単独初主演作を書いていただけて本当にうれしい」と語る瀬央ゆりあさん。
キャリアに裏打ちされた確かな実力と持ち前の華やかさで、これからも新境地を開き、大きな星となって舞台を輝かせてくれること請け合いです!
最後までお読みいただきありがとうございました。